洗濯機の風呂水給水ポンプの清掃[東芝AW-70DC]

By: Robert S. Donovan

現在、家にある洗濯機は2007年製東芝AW-70DCというやつで、かれこれ7年くらい使っています。給水ポンプが内蔵されていて、お風呂の残り湯を使って洗濯をしていたのですが、年々風呂水の給水が弱まり、いよいよ風呂水が給水されなくなりました。

数週間はバケツでお風呂の残り湯を汲んでいたのですが、時間の空いた週末に重い腰を上げて洗濯機を分解してみました。

結論から言うと、正確な原因は分からなかったのですが、給水ポンプを清掃したら直りました。

症状

給水ポンプを使用するためには、最初に「呼び水」が必要になります。呼び水は、ポンプ内を水で満たすことでポンプ内の気密性を高める役割を果たします。そのため、洗濯機をスタートさせると、まず水道水が出て水道水をポンプに呼び水として利用し、しばらくしたら水道水が止まり、給水ポンプが動き始めます。

うちの洗濯機は、最初の給水は出来ているのですが、それ以降は給水できず、モーターが空回りしているような音が出ていたので、モーター自体は問題が無く、何らかの原因で呼び水が不足してしまうのだろうと考えました。

分解と清掃

当記事の内容については当サイトでは一切責任を負いません。とは言え分解作業前には必ずコンセントを外し、くれぐれも感電には気を付けてください。

用意するもの

  • プラスドライバー
  • 使わなくなった歯ブラシ
  • ホース用の接着剤(無くても何とかなる)

手順

水道水の蛇口を閉じます。

ホースの水を出し切るため、電源を入れ、スタートを押します。洗濯槽に水が出なくなったら電源を切り、水道水のホースと給水ポンプのホースを外します。

洗濯機のコンセントを外します。

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洗濯機上部裏側のネジを二つ外し、給水ポンプが内蔵されているふたを外します。

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ふたを外すと給水ポンプが出てきます。

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ポンプ本体に電気配線とホース2つが繋がれていて、ポンプは洗濯機本体にツメで固定されています。

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ポンプの電気配線を外します。この時、配線の赤(プラス)と白(マイナス)を忘れないように記録しておきましょう。

ポンプに繋がれているホースを外します。ホースは黒い接着剤のようなものでくっけられているのですが、私が分解した時、透明なホースの接着剤は殆ど取れかかっていました。透明なホースは水道水から呼び水をポンプに送る為にのみ利用され、水は黒いホースからオーバーフロー(溢れ出し)して洗濯槽に排水される仕組みのようです。私は透明なホースのみを外して以降の作業を行いました。

ツメを外して、ポンプを洗濯機本体から外します。

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ポンプ下側四隅のネジを外し、ポンプ下部を取り外します。ポンプ下部は、いくつかの部品で構成されているので、取り外す際の部品の落下に注意しましょう。

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取り外したポンプ下部を分解し、歯ブラシ等を使って清掃します。

清掃が終わったら、逆の手順で元に戻します。

家の洗濯機は以上の作業で風呂水を吸うようになり、給水力も改善しました。給水ポンプを清掃しても改善しない場合は、ポンプの寿命の可能性があります。メーカーに部品のみの発注であれば、買い替えよりは安上がりになると思いますのでチャレンジしてみてください。

補足資料

東芝AW-70DCの取扱説明書は下記からダウンロード出来ます。

取扱説明書ダウンロード | AW-70DC 取扱説明書

One thought to “洗濯機の風呂水給水ポンプの清掃[東芝AW-70DC]”

  1. 大変参考になりました。
    我が家の場合は、サイフォンを維持するためのゴム製バタ弁(最後の写真の左側黒い部品)がズレていたのが原因でした。
    ありがとうございます。

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